おひさま大賞

おひさま大賞 > 第14回おひさま大賞受賞発表

第14回おひさま大賞入賞作品発表

子どもたちが心から楽しめる作品を求めて創設された「おひさま大賞」は、おかげさまで第14回をむかえることができました。今回は童話部門1521作品、絵本部門442作品という、実に多くのご応募をいただき、ありがとうございました。7月15日におこなった最終審査には、 多くのご応募の中から選ばれた20編の作品が集合。例年にも増して白熱した選考会となりました。
審査員の先生方による厳正な審査の結果、 6編の受賞作品が決定しましたので、ここに発表いたします。
受賞者のみなさまの今後のご活躍を、心より期待しております。

最優秀賞

●絵本部門

「おにたくん やまのぼりだよ」 橋本悦代(福岡県)

ストーリー:
〈おにたくん〉のお父さんは、おにぎりを作るのがとても上手。ご近所でも評判の、鬼のおにぎり屋さんです。配達も得意なお父さんは、雲の車に乗って離れ小島や雲の上、火山の中にもあっという間におにぎりを届けます。そんなお父さんのおにぎりが大好きなおにたくん。ある日のこと、幼稚園の遠足で山登りをすることになり、お父さんにおにぎりを頼みました。おにたくんのために朝早くから大きな大きなおにぎりを作るお父さん。ところが大変! おにたくんはおにぎりを持って行くことができません。それは…。

<受賞のことば>
このような素晴らしい賞をいただき幸せいっぱいです。本当にありがとうございました。
〈おにたくん〉を描いたのは息子が「節分は鬼が来るから保育園に行かない!」と泣いたのがきっかけです。子どもたちが仲よしになれる鬼の絵本を作りたいと思いました。私も幼いころ、本気で鬼が怖かった…。そんな幼いころを思い出しては微笑んで描く絵本作りが大好きです。
絵や色が心の中でもっともっと言葉になるような作品を目標に、これからも描いていきたいです。

●童話部門

「チョキンちゃん」 犬飼由美恵(神奈川県)

ストーリー:
かすみさんに買われた小さな赤いハサミの〈チョキンちゃん〉は、家の引き出しにしまわれました。そこにはいろいろな道具の仲間がいます。チョキンちゃんは大きなハサミの〈バッサリにいさん〉に聞きます。
「あの、ものを切るって、どんなかんじがするんですか? わたし、まだなにも切ったことがないんです。」クリスマスが近づくにつれて、引き出しのみんなは大忙し。チョキンちゃんも、はやく外に出てお仕事をしたいと思っています。そしてついに、かすみさんの手がチョキンちゃんを取り上げて…。

<受賞のことば>
「チョキンちゃん」には、日々の暮らしの中からすくいとった幸福感を詰め込みました。何に幸せを感じるかは、人によってまちまちかと思いますが、特に幼年時代の幸せは、その後の人生を明るく照らしてくれる光になるような気がします。
この作品を読んでくださった方、選んでくださった方への感謝を込めて、受賞の喜びをまた別の作品の中に織り込んでいけたらと思います。
最高の賞をありがとうございました。

優秀賞

●絵本部門

「たびぶたのかばん」 石川基子(愛知県)

ストーリー:
「ぶたのきょうだいが、たびをする。かばんをもって、たびをする。かばんのなかみは、なんだろうな?」ぶたの6匹兄弟のお話。
〈いちばんにいさん〉が一番大きなかばんを開けると、出てきたのはみんなのおうち。
〈にばんめにいさん〉が水をあげるのは野菜のかばん。〈さんばんめにいさん〉のかばんから飛び出したのは、はちみつを集めてくれるミツバチ。夕暮れになると〈よんばんめにいさん〉のかばんから音が飛び出し、兄弟は楽しくダンスします。そして綿雲にくるまって、お話を読みながら眠るのです…。

●童話部門

「かっぱのお皿」 原田慎一(茨城県)

ストーリー:
家族で回転寿司を食べに来た〈カッパ君〉。「わさびがツーン。お茶があちちち。だけどちょっぴり大人気分。」カッパ巻きも食べて、おなかがいっぱいになったみんなは大満足。ところがおうちに帰ったカッパ君の様子がなんだか変です。あらら、頭のお皿がないよ!

佳作

●絵本部門

「しまこのなやみ」 たくぼ まき(東京都)

ストーリー:
「わたしはとら。とらのしまこ。おんなのこです。」動物園に住んでいるトラの〈しまこ〉は、飼育員の〈よしださん〉のことが大好き。でも、しまこにはある悩みがあって…。

●童話部門

「ねこねこゆたんぽ堂」 芽論美歩(茨城県)

ストーリー:
トラ柄の子ネコ〈ニャン太〉は、「ねこねこゆたんぽ堂」というちょっと変わった会社で働いています。仕事は、注文をくれた人の家に出かけていき、ゆたんぽの代わりに なって一緒に寝る「ゆたんぽの出前」。ある日、ニャン太はヒゲを抜かれそうになったことのある意地悪な〈ケンジ〉の家へ行くことに。どきどきしながら部屋に入ると、ケンジは風邪で苦しそうに寝ています。ニャン太はネコ魔術を使い、うなされているケンジの夢の中に入りました。そして、ケンジを襲おうとしている大きなトラのしっぽにガブリ…!

最終選考に残った作品

●童話部門

「いたずらあくびちゃん」  乗松葉子(東京都)
「黄色の水泳帽ありませんか?」 根本みずき(愛知県)
「どんなかんじ?」 中川 至(京都府)
「トンネルどきん」 井嶋敦子(秋田県)
「屋根を直したねこ」 こいで ひとし(東京都)
「ルーの黄色い馬車」 長谷川奈々江(山形県)
「ワニのレストラン」 はせがわ さとみ(東京都)

●絵本部門

「おこりんぼのシロクマさん」  森 水生(神奈川県)
「おわんあたま」 向井順子(イタリア)
「クロ」 浅見安彦(神奈川県)・谷口志穂(埼玉県)
「でかでかねこ」 のぐち よしこ(神奈川県)
「なんなん」 ふじ直子(神奈川県)
「みーちゃんとあかいワンピース」 石川篤子(宮城県)
「わたしはたわしよ」 仙田まどか(京都府)
募集期間: 平成19年10月31日〜平成20年3月31日
審査員: 角野栄子(児童文学作家)、荒井良二(絵本作家)、有賀忍(絵本作家)、寮美千子(童話作家)(敬称略)
※審査員の先生方の選評等、くわしくは「おひさま」平成20年10月号をご覧下さい。
小学館4