おひさま大賞

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第15回おひさま大賞入賞作品発表

子どもたちが心から楽しめる作品を求めて創設された「おひさま大賞」は、おかげさまで第15回をむかえることができました。10月26日におこなった審 査会では、今回より新たに加わっていただいた3名の先生方と、荒井良二先生による熱い意見が交わされました。
厳正な審査の結果、 最終選考に残った20編の中から7編の受賞作品が決定しましたので、ここに発表いたします。
受賞者のみなさまの、今後のご活躍を心より期待しております。

最優秀賞

●絵本部門

「わにさんの おとしもの」 くろだ きみえ(東京都)

ストーリー:
ある朝〈わにさん〉は、大切なものを落としたことに気づきます。 さっそく探しに出かけますが、落としものが見つかるまで誰にも会いたくありません。 傘にかくれながら、こそこそと落としものを探します。 そんな〈わにさん〉に、次から次へと動物が話しかけてきて…

<受賞のことば>
私の絵本の先生は、小学2年生の甥と6歳の姪です。子どもの感性や発する言葉は最高の絵本の勉強になります。 子どもが楽しんで読んでくれたらうれしい。何度もくり返し読んでくれたらうれしい。 絵本作家の仕事ができればいいなあとおぼろげに思いながら年がたちました。 ページをめくって楽しい絵本を作るのが目標です。今もその目標に向かって試行錯誤しています。
 今回の受賞は、これからもがんばって続けていこうという心の支えとなりました。 本当にうれしいです。ありがとうございました。

●童話部門

「鯉になった殿さま」 桐生 環(静岡県)

ストーリー:
殿様のたったひとつの楽しみは、池の鯉を眺めること。 お城の池にはりっぱな鯉が何匹もいて、みんなゆらゆらと気持よさそうに泳いでいます。 殿様はいつも「ああ、鯉はいいなあ。のんびりしてて、きれいで。わしなんか、忙しいし、頭ははげるし、お腹も出てきちゃってさ。」 とため息をつきながら池を眺めていました。 ある日のこと。殿様が目を覚ますと、とても息苦しくて、起き上がろうとしても体はくねくねするだけです。殿様は大声で家来を呼びました。 あわててやってきた家来が見たものは…!

<受賞のことば>
この度は素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。とても感激しております。 このお話の主人公は、かっこいい武将ではなくて、中年太りのちょっと疲れているお殿様。 子どもは「おとなの素」なので、おとなの世界のお話も楽しく読んでもらえると信じて書きました。 今回の賞をいただいて、少し自信を持つことができました。
私のお話で誰かを幸せにできるよう、これからも日々勉強しながら書き続けていこうと思います。

優秀賞

●絵本部門

「みんなでおみまい」 加藤祐子(神奈川県)

ストーリー:
ある日、〈くまさん〉が風邪をひいてしまいます。その知らせを聞いた仲間たちが、みんなでお見舞いに行きました。 とっても苦しそうな〈くまさん〉。どんなにはげましても、「さむいよう」と言ってふるえるばかり。そこでみんなは…

佳作

●絵本部門

「ぼく ようちえんには いきません」 中澤里映(東京都)

ストーリー:
〈うさぎのぱんつぼうや〉は、ちょっと変わり者です。お遊戯の時間も「ぼく!! おててつなぎません!!」。 おやつの時間も「ぼく!! ぎゅうにゅう のみません!!」。

●童話部門

「おじいさんと子ネズミ」 北澤果林(埼玉県)

ストーリー:
「本にうずもれたような部屋で、一人のおじいさんが仕事をしていました。 机に向かって何か字を書いています。ペンが紙の上を動くサラサラ…という音のほかには、何の音も聞こえません…。」 そんなおじいさんの前に、一匹のみすぼらしい子ネズミがあらわれました。 子ネズミはおじいさんに料理の本を見せながら、ビスケットをくれるお母さんの話や、カレーが大好きなお父さんの話をします。でも本当は…

●童話部門

「おなかの中に何かいるよ」 中村みずこ(鹿児島県)

ストーリー:
気持よさそうにお昼寝をするお父さん。 〈まきお〉がお父さんの大きなおなかに耳をくっつけてみると、中から「きゅー。きゅー。」と、助けを呼ぶような声がします。 おどろいた〈まきお〉は「お父さんのおなかの中に何かいるよ!」と大きな声で叫びました。 するとお父さんは半分寝ぼけた様子で「さっき、庭にいたハムスターをのみこんだからな。」と言ったのです。 〈まきお〉はびっくりして…!

●童話部門

「とんでった ぼうし」 はせがわ さとみ(東京都)

ストーリー:
お母さんからもらった赤い帽子と黄色い帽子。「赤がいい」とゆうちゃんが手を伸ばすと、妹のえりちゃんも「赤がいい」とまねっこ。 ゆうちゃんはお母さんに「おねえちゃんだからがまんしてね」と言われ、ふくれてしまいます。 公園でも帽子はかぶらず、ベンチに置きっぱなし。そのとき強い風が吹いて、黄色い帽子が飛んでいってしまいました。 あわてて追いかけるゆうちゃんが垣根をくぐると…。

最終選考に残った作品

●童話部門

「いっぽんさんと、もういっぽんさん」  山本タイコ(東京都)
「かっぱのサラちゃん」 安藤邦緒(岐阜県)
「キツネの花嫁」 秋野竜胆(鹿児島県)
「ねえねえになる日」 いとう ひなこ(兵庫県)
「ねこ侍」 中川至津江(京都府)
「やさいオリンピック」 みかの れみ(大阪府)

●絵本部門

「大きなコップと小さなコップ」  Hemi(静岡県)
「ちょっぴり あまい みずたまり」 ふじ直子(神奈川県)
「ばーくんのポケット」 石川基子(愛知県)
「はさむの すきよ。」 藤井裕子(兵庫県)
「ピカソ!だいすき!!」 栃堀 茂(埼玉県)
「ふじとざん」 さくらい あつこ(埼玉県)
「ぼくは くるま」 カワダ クニコ(東京都)
募集期間: 平成21年3月1日〜平成21年7月31日
審査員: 荒井良二(絵本作家)、石井睦美(作家)、俵万智(歌人)、長谷川義史(絵本作家)、本誌編集長〈五十音順、敬称略〉
※審査員の先生方の選評等、くわしくは「おひさま」平成22年2月号をご覧下さい。
小学館4