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第16回(2010年)おひさま大賞入賞作品発表

子どもたちが心から楽しめる作品を求めて創設された「おひさま大賞」は、おかげさまで第16回を迎え、この度も多数の作品をお寄せいただきました。お礼申し上げます。
今回の応募作品は、童話部門1331作品、絵本部門373作品でした。これらの作品を予選委員7名によって審査し、選考候補作として、童話11篇、絵本10篇を選びました。
審査会は10月19日に行われ、厳しい審査の結果、今回は6作品の受賞が決定しましたので、ここに発表いたします。
受賞者の皆さま、誠におめでとうございます。また、おしくも選に漏れてしまった方々には、引き続き力作をお待ちしております。皆さま方の今後のご活躍を期待いたしております。

最優秀賞

●絵本部門

「ベンベロベーン」 小松原克弘(東京都足立区)

ストーリー:
おにくんがお散歩をしていると、空から楽器の琵琶が落ちてきて、おにくんの手の中にすっぽりと落ちました。おにくんがでたらめに「ベンベロベ〜ン」と弾くと頭の角に花が咲き、とても気持ちよくなりました。
そのまま、弾いていると大きなだるまさんがやってきて、琵琶を弾かせて欲しいとおにくんに頼みました…。

★この作品は「おひさま」2/3月号に掲載されています(p62〜p73)。

<受賞のことば>
これまで何度か、「おひさま大賞」に応募してきましたが、そのつど、変に力んだ中途半端な作品となってしまい、受賞もできませんでした。今回はできるだけ肩の力をぬいて、まったりゆったりした世界が表現できればいいなあと思って描きました。
この作品で受賞できてとてもうれしいです。ありがとうございました。

小松原克弘

●童話部門

「ポケットどろぼう」 松岡春樹(東京都品川区)

ストーリー:
ある街で、今年になってから急に「ポケット泥棒」が増えてこまっています。ポケットの中身ではなく、ポケットそのものがいつの間にか盗まれてしまうのです。中に入れておいたものが落ちた音でポケットが盗まれたことに気がつくので、誰も犯人を目撃したことがありません。
警察は必死で捜査をしましたが、手がかりすらつかめないのです。そこで新聞で泥棒を捕まえるアイデアを募集しました。ところが、なかなかいい案が届きません。やがて…。

★この作品は「おひさま」4/5月号に掲載いたします。

<受賞のことば>
あまり教育的とはいえない内容なので正直、受賞にはびっくりしています。自分でいいのかなあという気分です。売れない手品師を泥棒にしてしまったので、手品師の組合からクレームがくるのではとか、カンガルーの子どもをポケットに入れるなんて動物虐待だと、動物保護団体やオーストラリア大使館から抗議されるのではと心配しています。

松岡春樹

優秀賞

●絵本部門

「ネコのすいへいさん」 古沢竜男(東京都調布市)

ストーリー:
ネコのすいへいさんは船に乗って海のパトロールをしています。くいしんぼうで、いつもおなかをすかせています。
あるとき、親とはぐれて泣いている大きなタコの子どもを発見しました。「うまそうだなあ」「親ダコを見つければ、もっとたくさん食べられるぞ」という理由で、子ダコを船に乗せ、一緒にタコの親を探すことにしました。
しばらくいくと、小さな島がふたつ、船に近づいてきました。それは…。

●童話部門

「なっちゃんのかっぱつり」 村上奉良恵(福岡県福岡市)

ストーリー:
なっちゃんの家の庭にはママが育てたキュウリがたくさんなっています。でもなっちゃんはキュウリが大嫌い。かわりにキュウリを食べてもらおうと、かっぱを釣りに行きました。
餌は庭のキュウリです。でも、なかなか釣れません。やっと釣れたと思ったら、餌だけなくなっています。すると、「きみのキュウリはおいしいですね。もっとください」と言って、なっちゃんと同じ背丈のかっぱが沼からあがってきたのです。
なっちゃんはうれしくて、かっぱを家に連れて帰り、庭のキュウリを見せました。するとかっぱは「ここに住んでもいいなあ」と言いました…。

佳作

●絵本部門

「ピッピとカバチョ」 宮嶋ちとせ(兵庫県豊岡市)

ストーリー:
鳥のピッピとカバのカバチョはそれぞれひとりぼっちで、「ともだちがほしいなあ」と思っていました。
そんなふたりがある日、偶然にお互いをみつけました。でも、なかなか近づけません。そこへ雨が降ってきました。実はふたりとも雨が大好きでした。うれしくて、はしゃいでいるうちに、ふたりは…。

●童話部門

「はとどけい ポッポのおでかけ」 田邉和代(兵庫県神戸市)

ストーリー:
ポッポはお城の大きな鳩時計の鳩です。時間ごとに時計から顔出して鳴く仕事にあきていたポッポはある日、時計から飛び出し、お城の外へ出ました。
ポッポはうれしくて、どんどん飛んでいきました。しばらく飛んでいると、母鳥が帰ってこないと鳴いているヒナ鳥を見つけました。ポッポが探しに行くと、親鳥は魚をくれる漁師さんの船が出ないから帰れないし、漁師さんはおひさまが出ないから船を出せないと言いました。そして、おひさまはお城の鳩時計が鳴かないから動けないと言います。
ポッポは急いで戻り、朝の六時を告げるために鳴きました。すると…。

最終選考に残った作品

●絵本部門

「くものもくもくくん」 吉村 実(東京都)
「こうえんおじさん」 五十嵐 伶(東京都)
「こんどは いちばん」 ふじ直子(神奈川県)
「それいけ! おてんきだいさくせん」 村上祥子(北海道)
「ちいさな ねずみさん」 きみこ(愛知県)
「もじがパラパラぴったんこ」 やまじ ひとみ(東京都)
「もくもくくもくん」 八尾慶次(兵庫県)

●童話部門

「エリちゃんのみちあんない」  井上晶子(神奈川県)
「かあさん かぜひき」 上野史子(東京都)
「きょうは なんのひ」 くまもと めぐみ(神奈川県)
「つきうさぎ」 広瀬 望(大阪府)
「ばけねこようちえん」 まつくま なほ(大分県)
「パパはクリーニングやさん」 越前亜紀子(宮城県)
「ぴょこん、ぷう、ごろん」 吉田彩子(京都府)
「ワガママなかばん」 野原くう(東京都)
募集期間: 平成22年2月1日〜平成22年6月30日
審査員: 荒井良二(絵本作家)、石井睦美(作家)、俵万智(歌人)、長谷川義史(絵本作家)、本誌編集長(五十音順、敬称略)
※審査員の先生方の選評等、くわしくは「おひさま」平成23年2/3月号をご覧ください。
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